「FM OTSU ENGLISH HOUR」の第20回「Surfin’ U.S.A – The Beach Boys」(11月7日放送)テキスト
「FM OTSU ENGLISH HOUR」の第20回再放送11月4日(午前8時〜午前8時30分放送)
今回は Surfin’ U.S.A – The Beach Boysです。
「FM OTSU ENGLISH HOUR」の第20回再放送(11月4日放送)テキスト
和訳 Surfin’ U.S.A.
サーフィン USA
歌 ビーチボーイズ
作詞作曲 ブライアンウィリアムズ、チャックベリー
Surfin’ U.S.A.
The Beach Boys
Album Surfin’ U.S.A.
Released March 4, 1963
Recorded January 5, 1963
Songwriters Brian Wilson Chuck Berry
Producer Nick Venet
■ポイント
「インサイド、アウトサイド、USA」とカリフォルニア中のビーチをサーフィンしまくる歌をぜひお楽しみください。原曲はなんと1958年のものです。
■キーフレーズ
I’d ~ (今はできなくても、やがて)~する、したい(自らの意思で)
I would ~
If I had ~, I’d ~ もし~だったら、~する、したい(自らの意思で)
■キーフレーズの用例
Everybody’d be surfing.
誰もがサーフィンをする(はず)。
If everybody had an ocean, then everybody’d be surfin’.
誰でも海を楽しむのなら、誰もがサーフィンをするはず。
If you had an ocean, you’d see a bushy bushy blond hairdo.
あなたが海を楽しむのなら、あなたはふさふさのブロンド髪を見れますよ。
If I were rich, I’d buy a Mercedes Benz.
もしもお金持ちだったら、メルセデスベンツを買う。
If I were rich, I’d help the poor.
もしもお金持ちだったら、貧乏な人を助けたい。
If everybody on earth helped the poor only if they were rich, nobody would get rid of poverty.
もし全人類が自らがお金持ちの場合に限り貧乏な人を助けるのだとすれば、誰も貧困から抜け出すことはできない。
■Lyrics 歌詞
If everybody had an ocean
誰でも海を楽しむのなら(注1)
Across the U. S. A
アメリカ中どこでも
Then everybody’d be surfin’
きっと誰もがサーフィンをするはず(注2)
Like Californi-a
カリフォルニアでするように
You’d see them wearing their baggies
みんながサーフィン用のあのパンツをはいて(注3)
Huarachi sandals too
フアラチサンダル(革ひも編みのサンダル)をはいて(注4)
A bushy bushy blond hairdo
ふさふさのブロンド(注5)
Surfin’ U. S. A
アメリカ中をサーフィン
You’d catch ’em surfin’ at Del Mar
みんなに会うならデルマーで
(Inside, outside, USA)
アメリカの内でも外でも
Ventura County line
ベンチュラ郡(ロスアンジェルスの北西隣り)の海岸線で
(Inside, outside, USA)
インサイド、アウトサイド、USA
Santa Cruz and Trestles
サンタクルーズ、トレッスル(共にカリフォルニア州)で
(Inside, outside, USA)
アメリカの内でも外でも
Australia’s Narrabeen
オーストラリアのナラビーン(東岸シドニーの北隣り)で
(Inside, outside, USA)
アメリカの内でも外でも
All over Manhattan
マンハッタンビーチで
(Inside, outside, USA)
アメリカの内でも外でも
And down Doheny Way
ドへニーウェイ(ロスアンジェルスの南東隣り)で
(Inside, outside)
アメリカの内でも外でも
Everybody’s gone surfin’(注6)
みんなサーフィンに出かけて行った
Surfin’ U.S.A
アメリカ中をサーフィン
We’ll all be planning that route
通る道を計画しよう
We’re gonna take real soon
もうすぐ出発
We’re waxing down our surfboards
サーフボードにワックスがけして
We can’t wait for June
6月を待てない
We’ll all be gone for the summer
夏には出かけたっきりで戻ってこない(注7)(注8)
We’re on surfari to stay
サーフィンビーチで寝泊まりする
Tell the teacher we’re surfin’
先生には、サーフィンしてますって言っといて
Surfin’ U. S. A
全国をサーフィン
■補足説明
(注1)have an ocean
ここでの have は、経験する、楽しむ、苦しむ、会うの意味。
(注2)if xxx had yyy, zzz’d www
もしxxx が yyy ならば、zzz は www する(はず)。前の節とあわせて If everybody had an ocean across the U.S.A, they everybody’d be surfing. とつながります。
(注3)baggies
baggies are loose, wide-legged trousers or shorts.
baggies とは、サーフィン用のややゆったりめのパンツ。
(注4)Huarachi sandals
Huaraches (derived from Warachi, in Purépecha, indigenous language IPA: [wa’ɾatʃe], singular huarache) are a type of Mexican sandal, Pre-Columbian in origin.
フアラチ(Huaraches)は欧州によるアメリカ大陸植民地化前のメキシコ発祥の革ひも編みのサンダル。
(注5)haido
女性の結髪、長髪、髪型。ここでは、ビーチでも女性を間接的に指しているように思います。
(注6)Everybody’s gone surfin’
Everybody has gone surging. の略。この歌詞ではこのあと「今年の6月を待てない」と出てくるので、たとえば去年のシーズンのことを過去完了形で表現している、と解釈しました。
(注7)We’ll all be gone
未来完了形。その時には出かけたっきりになる、と言う意味。
(注8)for the summer
for ~ は、ここでは ~の間中との意。つまり「夏の間中」
(注9)inside, outside って何?
アウトサイドとは、大きな波を期待できるところ、当然に沖合です。インサイドは浜辺に近く大きな波は来ないところです。アウトサイドはいわば上級者でなければいけない場所で、いくつかの技術を身につけてからでなければいけないところです。まず、パドリングをたくさんしかも効率的に、体力を十分残してそこまで行かなければなりません。大波をとらえるタイミング、大波に至る流れを読む技術は大前提ですが、それ以前に、gentleman でなければなりません。パドリングでアウトサイドに出たら、そこで大波を待つみんなに “say hello” ができなければ失格です。すでに波をとらえた人の邪魔は間違ってもご法度です。
ただし、このビーチボーイズの曲のなかではコーラスで繰り返されており、さしづめ「乗ってけ、乗ってけ、サーフィンUSA」といった掛け声のように歌われています。
■楽曲の背景など
(1)Chuck Berry’s Sweet Little Sixteen
David Marks, who was a guitarist in The Beach Boys from 1961-1963, explains on the DVD Brian Wilson Songwriter 1962 – 1969, that he and Carl Wilson would play guitars every day after school, and one day Carl brought home the album Chuck Berry Is On Top. They loved the album and introduced Berry’s sound to Brian Wilson, who loved the rhythm parts and put together “Surfin’ U.S.A.” based on that sound. Brian changed the lyrics and added a hook, but it is basically a rewrite of Berry’s “Sweet Little Sixteen.”
この Surfin’ U.S.A の原曲(メロディ)は Chuck Berry の Sweet Little Sixteen (1958年リリース)。
デイビッド・マークス(1961-1963 Beach Boysのギターリスト)と カール・ウィルソンが毎日放課後ギター練習をしているところにチャック・ベリーのアルバムを持ち込み、ブライアン・ウィルソン(1962 – 1969 Beach Boysのソングライター)が”Sweet Little Sixteen” を気に入って詞を書き、”Surfin’ U.S.A.” とした、とのことです。
(2)everybody’d be surfin’ 本当に誰もがサーフィンしてたの?
Many of the early Beach Boys’ songs were about surfing. Dennis Wilson was the only Beach Boy who actually surfed, but surfing was a very popular at the time, especially with teenagers who bought records. For The Beach Boys, the surfing subculture gave them an opportunity to write songs about adventure and fun while exploring vocal harmonies and new production techniques. And while the majority of Americans didn’t surf, the songs represented California, which was considered new and modern and a great place to be. Surfing, and California by extension, became more about a state of mind.
ビーチボーイズの初期の楽曲にはサーフィンを題材にしたものが多いが、メンバーのなかで実際にサーフィンをしていたのはデニス・ウィルソンだけ。ただし当時のティーンエージャーの間ではポピュラーなものになっていて、ビーチボーイズの曲の題材に多く取り入れられた。ただし、サーフィンは米国民全体でみれば決して一般的なものではなく、この曲は新しくて素晴らしい場所としてのカリフォルニアのイメージに付け加わって、流行した。
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FMおおつ 「FM OTSU ENGLISH HOUR」
毎週土曜日 8時〜8時30分
再放送 翌日曜日 17時〜17時30分
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