2025年ありがとうございました。引き続き2026年もよろしくお願いします。

毎年、この時期は雪と決まっていて、昨夜はいわゆる雪起こしのような暴風となっていて、窓や雨戸を打ちつける音で何度も目を覚ましました。朝起きたら、雪ではなかったのですが、「どれだけ暖かいねん、2025年末」と正直思いました。それでも外に出るとブルブル来そうな外気で、やっぱり冬はこっそり支度していることが分かります。
さて、FMおおつは、通常放送は明日27日(土曜日)が実質的にラスト(一部生放送の通常番組はあります)。今年もFMおおつをこっそり、あるいは堂々と、とにかく小さな声から大きな声まで至る所で応援してくださり、本当にありがとうございました。FMおおつでは、2024年秋からスタートしたオリジナル番組販売プロジェクトが引き続き順調に進んでいて、2025年、年の瀬をうれしい気持ちで迎えることができ、心から感謝しております。多くの皆さまの温かい志と激励が無ければ、本当に実現できなかったプロジェクトです。ありがとうございました。
2025年時点で、日本全国には約345局のコミュニティFMラジオ局があります。その中で、2025年に新しく開局した局は約3局にとどまった一方、約7局が残念ながら閉局しました。新規開局よりも閉局の方が多く、局数全体としては減少傾向にあります。新しく開局した局は、東京・大阪・和歌山などで見られ、主に地域の企業や有志が中心となったFMおおつのような民間経営の局が多いのが特徴です。一方、閉局した局の経営形態を見ると、株式会社による民間局だけでなく、NPO法人や一般社団法人などの非営利団体が運営していた局も含まれていました。つまり、経営形態に関係なく、コミュニティFM全体が厳しい状況に置かれていることが分かります。
閉局が増えている主な理由として、まず資金面の問題があります。広告収入やスポンサー収入が減少する中で、送信設備の維持費、人件費、著作権使用料などの固定費をまかなうことが難しくなっています。社会全体と共通しますが、人手不足も大きな問題です。特に地方では、放送や運営を担うスタッフやボランティアの確保が年々難しくなっています。さらに、地域企業の減少や経済の停滞により、スポンサーを継続的に確保できないという課題も大きく影響しています。
こうした状況の中で、コミュニティFMがこれから生き残っていくためには、いくつかの工夫が必要です。例えば、ラジオ放送だけに頼るのではなく、インターネット配信やSNSを活用して情報を広く届けること、地域イベントや防災、学校・行政との連携を強め、「地域にとってなくてはならない存在」になることが重要です。まさに、現在進行形でFMおおつが今まさにやっていることばかりです。今後はスポンサーやサポーター企業の皆さんにも、単なる広告媒体としてだけではなく、地域を一緒に支え合う仲間、パートナーとして、価値を示していくことが求められていると感じています。FMおおつでは、ローカルを大事にしつつも全世界に届けられるシステムを有効に使ってビジネスチームと連携して大津や滋賀の文化・情報を伝え、経済を加速していきたいと思っています。ユニークで素敵なお店や企業が大津市内外に集まっています。どうか一緒に伴走させてください。
2025年の状況は、コミュニティFMにとって決して明るいものではありませんが、工夫と連携次第で、地域に根ざしたメディアとしての役割を、これからも果たしていく可能性は十分にあります。FMおおつもこれまで以上に明るい未来に向けてのビジョンを新しい年に掲げて、地域を盛り上げる存在として貢献していきたいと思っています。
年末年始はいつものように、高校時代からの畏友、辻村耕司と二人で2025年を振り返ったり、新しい年の年始の抱負などをお届けしていきます。このコンビもすっかり板に付いてきました。年末年始のウイークデーの生放送時間帯は、FMおおつオリジナルコンテンツであるお金と税金、人生、マーケティング、社会、身近な政治にすぐに役立つ番組を一挙まとめ放送していく予定です。まだこの時点で編集していないけれど、こう書いちゃったから、もうひたすら編集するしかありません。明日、明後日、年末年始一挙放送番組作りに勤しんで、新年は5日から正常運転していきたいと思っています。2025年に聴きそびれた皆さん、大丈夫です。年末年始は、どうかFMおおつのコンテンツ番組でお楽しみください。では、2026年に明るく元気にお目にかかりましょう。
(株式会社FMおおつ代表取締役 古田 誠)


















